ん?何これ。裁判所?
裁判員に選ばれたってことかな。
私も前に届いたけど、辞退したわ。
辞退する人の方が多いんちゃう?
当選確率高いな。
我が家は100%やん!
結構確率低いって聞いたけど・・・
裁判員に選ばれるのって、どれくらいの確率なのかなぁ?
あなたは、裁判員に選出されたことがありますか?実は、私の周りで裁判員を経験したという人を未だに見たことがありません。
裁判員制度が始まってから、かなり経過しているのですが・・・
そこで今回は、
裁判員に選出される確率ってどれくらい?!
ということについて調べてみました。我が家のイメージ的には『全員選出される』ような感じなのですが、実際のところはどうなのでしょか?裁判員に選出される確率だけでは分かり辛いので、その他の事柄とも比較しながら解説しましょう。
もし、あなたが裁判員に選出された場合、喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか・・・あんまり自慢するようなことではないかもしれませんが、ちょっぴり自慢したくなりますよね。
裁判員に選出される確率は0.01%!宝くじより高い!
そもそも裁判員に選ばれる人数ってどれくらいなのでしょうか?
裁判員制度について調べてみたところ、漫画で解説しているサイトに以下のような記述がありました。
令和元年に裁判員等に選ばれた人は、裁判員は5,718人、補充裁判員は1,919人でした。これを前提にすると、裁判員等に選ばれる確率は、全国で1年あたり、20歳以上で選挙権のある方の13,900人に1人程度(約0.01%)となります。
出典:裁判員制度
裁判員に選ばれるのは年間に5,718人で、補充裁判員も入れると7,636人ということになります。確率的には約0.01%ということなので、かなり低い確率と言えるでしょう。
人生80歳と考えた場合でも、20歳から60年間に選出される確率は単純計算で0.6%程度なので、やはりなかなか選出されないレベルと言えます。
しかし、これってどのくらいの確率なのでしょうか?イマイチわからないので、他の確率と比較してみましょう。比較したのは下記3点です。
比較対象
- 宝くじの当選確率
- 交通事故に遭う確率
- ガリガリくんの当たり確率
では、それぞれ見ていきましょう。
宝くじの当選は1000万分の1!裁判員の確率よりもかなり低い?
宝くじの1等は1000万枚の中で1枚という確率になっています。つまり、当選確率は1000万分の1です。%で表すと、0.0000001%となり、桁がさっぱりわからないくらいの低い確率と言えます。
しかし、この宝くじはまだ確率の高い方でした。
毎年、年末になると必ず話題に上るのが年末ジャンボ宝くじです。実は、年末ジャンボ宝くじの1等当選確率は2000万枚中1本。つまり、0.00000005%となります。前後賞と合わせても3/2000万、つまり0.00000015%です
限りなくゼロに近いと言っても過言ではありません。この数字を見て・・・
今年こそ、年末ジャンボが当たる気がする!!
なんて言っている人は凄いと思います。
裁判員に選出される確率は約0.01%でした。年末ジャンボ宝くじと比較すると、選ばれる確率は約2万倍です。宝くじよりも裁判員に選出される方がかなり高確率だということがわかります。
では続いて、交通事故の確率についても考えてみましょう。
交通事故に遭う確率は0.9%!実際は2人に1人?
国土交通省のデータを見てみると、1年間に交通事故に遭う確率は0.9%となっています。そして、このデータを元に計算すると、生涯で交通事故に遭う確率は約53%です。
つまり、今や2人に1人は人生で交通事故に遭うということになります。
実は私も事故を起こした経験があります。しかも、2回も・・・つまり、誰もが事故に遭遇する可能性があるということを認識しておきましょう。2人に1人どころか、1人が2回ですから、注意してください。(2回とも貰い事故)
裁判員に選出される確率(約0.01%)と比較すると、交通事故に遭う確率が約90倍となります。つまり、裁判員は交通事故よりは確率が低いということです。
何となくイメージができたでしょうか。まだ実感がわかないので、身近な例としてガリガリくんについて見ていきましょう。
ガリガリくんの当たり確率は約4%!意外と高確率だった!
日本国民に愛され続けている氷菓子と言えばガリガリくんです。ガリガリくんの人気は価格の安さと味への拘りもありますが、何より「アタリ」があることです。
では、ガリガリくんを食べてアタリを引く確率はどれくらいなのでしょうか。
実は明確な回答がありました。ガリガリくんは25本中1本がアタリということです。つまり、アタリの確率は4%。宝くじと比較したら場合、かなりの高確率と言えます。
では裁判員に選出される確率と比較するとどうでしょうか。
裁判員に選出される確は約0.01%でした。一方、ガリガリくんのアタリ確率は4%なので、単純計算すると約400倍です。
とりあえず、ガリガリくんを買いに行ってきます!!
ところで、裁判員に選ばれた人の確率は通知が届いただけの人も含まれているのでしょうか?実はこの確率は最終的に裁判員に選出された人の割合でした。
つまり、最初の通知が届くのはかなり高確率なのかもしれません。どういうことか解説しましょう。
裁判員に選出される確率が低いワケ!通知を受け取った人は多い?
実は、裁判員に選出されるには3つの段階を踏まなければなりません。つまり、その段階でふるいに掛けられた場合や、自分から辞退した場合には裁判員に選出されないということです。
したがって、最初の「裁判員の選出のお知らせ」が届く確率はもっと高く、最終的に裁判員に選出される確率が0.01%ということになります。
では、どのような人が裁判員になれないのでしょうか。
裁判員になれない人はこんな人!
次のような人は裁判員になることができません。
ポイント
- 欠格事由
- 義務教育を終了していない人
- 禁錮以上の刑に処せられた人
- 心身の故障のため裁判員の職務の遂行に著しい支障のある人
- 就職禁止事由
- 国会議員,国務大臣,国の行政機関の幹部
- 司法関係者(裁判官,検察官,弁護士等),警察官
- 都道府県知事及び市町村長(特別区長も含む)
- 自衛官
選出の通知を受け取った場合で上記に該当しない場合は基本的に辞退することはできません。しかし、もしあなたの業務が他の人に代わって貰えないなどの理由がある場合には辞退が可能となります。
また、裁判員の最終選出では実際に扱う裁判の内容がわかるのですが、その時点で
あぁ、この事件はちょっと自分には無理やわ・・・
という場合にも、その時点で辞退できるようです。
つまり、辞退した人を差し引いた人数の割合が0.01%ということ。実際に裁判員に選出されるかどうかは最後までわからないという感じでしょうか。
裁判員になれる確率は意外と低かった!
今回は2009年5月から始まった裁判員制度について、裁判員になれるのはどのくらいの確率なのかということについて紹介しました。
裁判員になるには、まず選出されなければなりません。しかし、実際は裁判員に選出されたという通知を受け取っても辞退をする人が多いようです。(妻も仕事の都合上、辞退しています。)
そんなこともあり、裁判員に選出される確率は、13,900人に1人程度(約0.01%)ということ。意外と狭き門だということがわかります。
今回、私も裁判員に選出され、10月に裁判所に出向く予定となっています。その時点で最終的に選出されるか否かが決まるようなので、できることなら選出されるように頑張りたいところ。
と、言っても何の対策もできませんが・・・
ちなみに、事件に関しては口外してはいけませんが、裁判員になること自体は人に話しても良いそうです。
また報告しますので、お楽しみに・・・
滅多にできない貴重な体験なので、何とかして選出して貰えないかなぁ?