実際にFXの取引をしてみようと思ったのですが・・・
注文方法がたくさんあり過ぎて全然わかりませんでした!
確かにFXは注文方法が多いですね。それぞれの注文方法の特徴を知らないと失敗に繋がるかもしれませんよ!
FXは初心者には難しいというイメージがありますが、「注文方法が複数あるので難しい」ということが大きな原因ではないでしょうか。
もしかすると、あなたもFXをはじめたものの、注文方法がわからずに投資ができないという状態かもしれませんね。
そこで今回は、
FXにはどのような注文方法があるの?
というテーマを取り上げました。ただし、全ての注文方法について詳しく書くと記事が長くなってしまうので、今回はどのような注文方法なのかという点についてのみ言及しています。
FXの注文方法!基本的な3つの売買システムとは?
FXの売買システムは3種類!
まずは3種類の売買システムについて解説しますね!
FXで利益を得る為に、3種類の売買システムがあります。従って、あなたがどのシステムを使うのかということを考えなければなりません。実はそれぞれのシステムでは必要なものや初期投資の額が全然違うので、注意してください。
代表的な取引方法は次の3種類です。
3種類の売買システム
- 裁量取引
- システムトレード
- 自動売買
では、それぞれについて詳しく解説していきましょう。
FXの裁量取引はもっとも原始的な注文方法!
裁量取引とは、自分自身がデータの分析や経験をもとに判断して取引を行う方法です。「システムトレード」や「自動売買」のように機械的な取引方法ではなく、最も原始的なスタイルと言っても良いでしょう。
イメージ的にはFXというより、単純な外国為替売買。簡単に取り組むことが可能ですが、失敗する可能性が高いというデメリットがあります。
裁量取引での失敗例としては、下記のようなものがあります。
- もしかしたらもっと利益が 出るのではと欲が出た。
- 欲張っている内に相場が下がり、思ったほど儲からない。(むしろ損をした)
- 「損切り」をせずに傷を深める。
上記の例は自分の勘や希望的観測によって失敗するというもの。利益を出せないFXトレーダーは機械よりも自分の直感を信じる傾向があります。
直感を信じてしまうので、利益確定や損切りが決断できません。裁量取引の場合はこのような失敗が起こりやすいので、システムトレードや自動売買をおすすめします。
FXのシステムトレードはルールに従った注文方法!
システムトレードは、定められたルールに従って、オートマチックなトレードを行うことです。
ただし、オートマチックと言っても全自動というわけではなく、手動の場合と自動の場合があります。
システムトレードの最も一般的な方法としては、以下の3点を決めておくだけというものです。
- 売り買いのタイミング
- 利益確定
- 損切の限界値
上記の3点をあらかじめ決めておき、計画した数値に基づいてトレードを行うことが重要です。FXトレードで最も重要といえる基準(利益確定や損切り)を守り、機械的にトレードを行うのが、システムトレードです。
機械的なので、「もしかしたら・・・」などの不明確な直感に惑わされることがありません。
システムトレードでは、ほとんどの作業をプログラムで行います。その為、「ああしたほうがよかったのではないか」「この選択で本当に良かったのか」というような心理的負担と、作業時間の拘束から解放されるという大きなメリットがあります。
また、システムによっては、下記2点が手動でできるものもあります。
- 完全自動で取引を行うシステム
- 取引をするタイミング
このようなシステムの場合、「裁量取引は難しいが、完全に機械任せは嫌だ。」という利用方法が可能です。
FXにおける最新の注文方法は自動売買!
自動売買はプログラムを組み込んだコンピューターを利用し、自動でシステムトレードを実行することです。
一般的に『システムトレード=自動売買』だと思っている人が多いのですが、実はこの考えは間違い。勘違いしないようにしてください。
システムトレードは、そのトレーダーが結論を導き出すまでの手順を一手に引き受けてくれるシステムです。トレード中はプログラムによる売買が行われるので、人間による操作が一切入ることがありません。
つまり、システムトレードの最大のメリットは、裁量取引のように自分で考えて行動する必要が無く、人為的な失敗をすることが少ないという点です。
しかも、データ分析からトレードまでをプログラムされたルールに従って全自動で売買が可能です。つまり、何もしなくても利益を出せる可能性があります。もしかすると、寝ている間でも利益が出ているかもしれません。
多くのメリットがある自動売買ですが、実は意外と大きなデメリットがありました。
それは、トレーダーが成長しないという点です。特にデータ分析のスキルについては、いつまでたっても初心者の域を超えることができない可能性もあります。
それでは、上記を踏まえた上で、具体的な注文方法について見ていきましょう。
FXの注文方法!6種類の取引方法を知ろう!
具体的にはどんな注文方法があるのでしょう?
FXにおける、基本的な取引きの注文方法を説明します。FXの注文方法としては、次の6種類です。
6種類の注文方法
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文
- IFD注文
- OCO注文
- IFO注文
もちろん、あなたが全ての注文方法を使う必要はありません。従って、ここではどのような注文方法があるのかという点だけ覚えておいてください。
では、それぞれの注文方法について具体的に解説しましょう。
FXの成行注文は値段を指定せずに売買!
成行注文は値段を指定せずに注文をする方法です。
成行注文はFXの注文方法の中では最もスタンダートな方法で、すぐに売買を行いたい時に有効と言えます。
FXのレートを設定して注文する「指値注文」
指値注文は値段を指定して注文する方法です。
次の2つの場合に有効となります。
- 指定の価格以下で買いたい
- 指定の価格以上で売りたい
イメージ的には、取引を予約するような感じです。事前にレートを設定し、設定した条件を満たすと自動的に取引が完了します。
マイナスを確定させて行う逆指値注文
逆指値注文は「指値注文」とは逆の考え方になります。つまり、次の2つの場合に価格を指定して注文する方法です。
- 指定の価格以上で買いたい
- 指定の価格以下で売りたい
逆指値注文でも指値注文と同じく事前予約が可能。予めマイナスを確定させておきたいときに有効な注文方法となります。
条件が整ったときに行うIFD注文
IFD注文とは、"If done"を意味し、設定条件が整ったときに注文を行うという方法です。つまり、次の2点を同時に行うことができます。
- 新規注文
- 決済注文
ただし、前者が約定したことを確認してから後者は執行されるので、条件が整わない場合にはどちらの注文も執行されません。
「指値」と「逆指値」を同時に行えるOCO注文(= One Cancels the Other)
OCO注文は"One Cancels the Other"の略で、新規注文をするとき「指値」と「逆指値」を同時に行える注文方法です。
すでにエントリーしている保有ポジションの決済注文にも使うことができます。この場合は、下記の2つの注文を同時に行うことが可能です。
- 利益確定のリミット注文
- 損失限定のストップ注文
FXのハイブリッド型IFO注文(= IFD + OCD)
IFO注文はIFD注文とOCO注文を組み合わせた方法です。
つまり、
- 新規注文と同時に決算注文が約定
- 有効となる
という注文方法です。ただし、決済注文も売り値と買い値両方を設定できます。
一度に新規注文と決算注文も2パターンの設定ができるので非常に便利です。しかし、初心者には複雑過ぎるという印象なので、あまりお勧めはできません。
まとめ
今回はFXの注文方法について検討してみました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
FXの注文方法としては下記の3つの方法がありました。
3種類の売買システム
- 裁量取引
- システムトレード
- 自動売買
裁量取引は自分の手でFXの取引を行います。しかし、システムトレードや自動売買はプログラムされていて、それに従って売買を行うというものです。特に初心者は自分勝手な感覚で取引を行う傾向があるので、失敗する可能性が高くなります。よって、裁量取引よりもシステムトレードや自動売買の利用がおすすめ。
また、具体的なFXの注文方法は次の6種類でした。
6種類の注文方法
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文
- IFD注文
- OCO注文
- IFO注文
それぞれに特徴があるので、あなたの投資スタイルによって選んでみてはいかがでしょうか。FXは色々な注文方法があるので、初心者にとっては戸惑うことが多いかもしれません。
自分の勘や勝手な思い込みで投資を行うのではなく、きちんとデータに基づいた方法で行いましょう。
しかし、無理せず少しずつステップアップしていくことが大事ですね!