フリーランスになったら名刺を作ろうかと思うのですが、どんなものを作ったら良いのでしょう?
名刺ですね。
私も作ったのですが、ちょっと作り直そうと思ってるんですよね。
じゃあ、一緒に作ります。
何を書けば良いのか教えて下さい!
名刺ですね。
私も作ったのですが、ちょっと作り直そうと思ってるんですよね。
仕事をするうえで名刺は重要な役割りを果たします。仕事を取るきっかけを作るのはもちろんですが、人と人をつなぐものという点にも注目すべきです。
しかしながら、フリーランスの名刺を作る場合、大企業と同じ様な名刺を作ることはおすすめしません。やはり大企業のように知名度があり、会社のネームバリューで仕事をするわけではなく、あなた自身の力で仕事をしなければならないからです。
今回、名刺について調べたところ大いにヒントを頂いたのが、下記の『ブランド名刺のつくり方・使い方』という書籍でした。
フリーランスが大きな企業相手に戦うには、ランチェスター戦略が必要と言われます。そして、ランチェスター戦略に役立つ武器としてあなただけのブランド名刺を利用するのが良いでしょう。
そこで、今回はフリーランスが作る名刺にはどのような内容を記載するべきかということについて紹介しましょう。これから名刺を作ろうと考えている場合、ありきたりな名刺を作る前に記事を読んでみてください。名刺に対する考え方が大きく変化することは間違いありません。
印刷のことならネット印刷通販のラクスル
名刺の内容!フリーランスと大企業の違いは何?
まずは一般的な名刺のデザインがどのようなものか見ていきましょう。YouTubeにCanvaを使った名刺デザインの方法を紹介されているものがありましたので参考にしてください。
動画を見ていると、あっという間に名刺ができあがるイメージです。では、動画の中で作成されている名刺デザインの内容について見ていきましょう。
一般的な名刺の内容!
一般的な名刺に記載する内容としては以下のようなものです。
一般的な名刺の内容
- 会社名・部署名・肩書き
- 名前
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- ロゴマーク
最も重要なのは「会社名」と「名前」ということになるでしょう。
英語表記なんかあるとカッコイイですよね。
確かにカッコイイかもしれませんが・・・
綾さんは外国の方と仕事することがあるんですか?
フリーランスの名刺も会社員の名刺と同じ内容で全く問題ありません。しかし、フリーランスということを考慮すると、一般的な会社員の名刺と差別化しないというのは勿体ない話。では、フリーランスの名刺はどのような内容にすれば良いのでしょうか。
フリーランスの名刺はこんな内容がおすすめ!
改めて名刺の役割りを考え直してみましょう。一般的な会社員の名刺の場合、会社という大きな後ろ盾がありますが、フリーランスにはそのようなものはありません。したがって、会社員以上に名刺を重視し、活用していく必要があります。
それを踏まえて、フリーランスの名刺がどうあるべきか考えてみると、以下のような内容がおすすめ。
- 初対面でも話が弾む
- 顔と名前が一致する
- 仕事の内容がわかる
- 何が得意なのかわかる
- 親近感を持ってもらえる
- あなたの思いが伝わる
名刺交換をした時に話が弾むことも重要です。しかし、それ以上にあなたのことを覚えて貰うことが重要となります。名刺の内容を充実させることで、名刺交換してから数日、数ヵ月が経過しても名刺があなたの分身として仕事をしてくれるでしょう。
たとえば、メディアの担当者と名刺交換をすることを考えてください。担当者は多くのライターやデザイナーと名刺交換をする可能性があります。しかし、一度会っただけで顔と名前が一致するということは難しいのではないでしょうか。
数日経ってから名刺を見て、あなたの顔と名前が一致するでしょうか。
そう言えば、誰から貰ったか思い出せない名刺が何枚かあります。
そういう人には仕事を依頼することもないですね。
あなたも経験があると思いますが、『名刺を見ても誰から貰ったのかわからない』ということでは名刺の意味がありません。名刺とは、人との出会いを見込み客へと買えていく強力な集客ツールであるべき。重要なのは、いかに心に残るかということではないでしょうか。
心に残るフリーランスの名刺とは?5つの内容を記載しよう!
では、心に残る名刺にするには、どのような内容にすべきでしょうか。特にフリーランスの場合、あなたの仕事内容と人物像を1枚の名刺の中で表現するのがおすすめです。具体的な内容としては以下の通り。
ポイント
- キャッチコピー
- 顔写真
- 仕事の内容
- 自己開示
- 行動喚起
それでは、もう少し具体的に解説しましょう。
短時間であなたを知ってもらえるキャッチコピーを名刺に記載!
キャッチコピーを名刺に!
最も目を引くのが「キャッチコピー」です。会社員の名刺には企業のキャッチコピーはあっても、個人のキャッチコピーはありません。しかし、企業と同じような仕事の方法ではフリーランスは厳しいと言わざるを得ません。
そこでおすすめなのが、短時間であなたに興味を持ってもらう為の「キャッチコピー」です。
以下は 『ブランド名刺のつくり方・使い方』 の中で紹介されているブランド名刺に書かれていたキャッチコピーです。どれも一度見たら覚えてしまうようなものばかり。そして、その人の仕事や想いが伝わるものとなっているのが特長的です。
キャッチコピー例
- 一緒に「想い」を伝えてくださる方と仕事がしたい!
- あなたのカーライフを全力でサポートいたします!
- 蒼いみかんの生しぼり100%ジュースをお届けします!
- あなたのお店の料理を引き立たせる和酒を提案いたします
- 安全・安心な国産にんにくを安定供給!にんにく「元気!」伝道師
- 元気なランで笑顔をお届けします!
- 「もう一度会いたい人のいる、もう一度行きたい店」を目指して!
あなたも、名刺の上部には素敵なキャッチコピーを記載してみてください。きっとそれだけでイメージアップ間違いありません。
名刺には笑顔の顔写真を!内容と一致していることも重要!
名刺には笑顔の顔写真を!
最近では企業の名刺にも顔写真が入っているものが増えたという印象です。特に営業職の方の名刺には必須ではないでしょうか。しかし、フリーランスとなるとどうでしょうか・・・
顔写真を載せるのはちょっとNGかな。
似顔絵ではダメですか?
フリーランスの名刺に多いのが、顔写真ではなく似顔絵(イラスト)を掲載するというもの。仕事がイラストを描くものならそれもOKだと思いますが、イラストの名刺と写真の名刺では受け取った人の印象が大きく異なります。
たとえば、「写真無し」「似顔絵」「顔写真」の3枚の名刺があったとします。あなたが仕事を依頼したいと思えるのはどれでしょうか?多くの方は「顔写真」の名刺を選ぶでしょう。相手の顔が見えるというのはそれ程重要なことなのです。
ただし、不機嫌そうな写真を名刺に使用するのはおすすめしません。それなら柔らかいタッチで描かれた似顔絵の方が良いでしょう。できれば笑顔の写真。もし可能なら、仕事をしている時の顔写真や作業をしている写真などがおすすめです。
良い写真が無いという場合には、プロに写真撮影を依頼するのが良いでしょう。
仕事の内容も名刺に記載!フリーランスはわかりやすく!
フリーランスの名刺の場合、あなたの仕事内容についても詳しく書くのがおすすめです。単純に「Webライター」「Webデザイナー」などと記載するだけでは相手に上手く伝わらない可能性もあります。特に「コンサルタント」などの仕事の場合にも、具体的な内容を記載することで仕事につながるかも知れません。
具体的には次のような内容を記載しましょう。
ポイント
- 何の仕事をしているのか(得意とすること)
- あなたの商材をおすすめしたい人
- 具体的な困り事(どんな役に立つか)
- 競合他社との違い
- お客様への熱い思い
- 商材開発のストーリー
あなたの仕事に興味を持ってもらうことができれば、仕事につながる可能性も高くなります。その為にも、あなたがどのような取り組みをしているのかということを具体的に書いてみてください。
また、近年の人気商品はその商品に関するストーリーによって売れているという場合があります。あなたが手掛けた仕事の裏話などを名刺に記載することもおすすめです。
更に、あなたに仕事を依頼した時のメリットやベネフィットについてもイメージすることができるように記載するのもポイントです。お客様への熱い思い、仕事への情熱などを内容に盛り込みましょう。
たとえばフリーランスのWebライターと言っても、ライティングの得意ジャンルは様々。金融関係の記事が得意な人もいれば、恋愛記事が得意という場合もあります。あなたの得意とする仕事とその取り組みについて、どのようなものが書けるのか考えてみてください。
名刺に重要な自己開示!共感を得る内容を記載しよう!
一般的な名刺は形式的なものというイメージがあります。しかし、名刺は優秀な営業ツールと考えたとき、決して形式的なものであってはなりません。つまり、名刺だけで多くのことを伝える必要があります。
その為にも、自己開示をしてあなたがどんな人間かを伝えましょう。具体的には、名刺に次のような内容を記載することをおすすめします。
ポイント
- これまでに経験してきたこと(挫折や成功体験)
- 仕事に対する考え方
- 自分が大事にしていること
『ブランド名刺のつくり方・使い方』 の書籍では、名刺の裏面を使ってプロフィールを書くことを勧めています。企業の名刺を見ると、多くの場合は裏面を無駄にしているという印象を受けます。
たとえば表面の内容がそのまま英語表記になっている場合など。その企業名刺としては必要な内容かもしれませんが、フリーランスのあなたには不要な内容です。それならば、空いた裏面をプロフィール欄として有効活用してみてはいかがでしょうか。
記載する内容としては、あなたがどのような経緯で今の仕事をしているのかわかるものが良いでしょう。ストーリーテラーになったつもりで挫折体験や成功体験を通じて感じたことなどを詳しく記載することで、あなたへの印象は大きく変わるかもしれません。
更に、次のような内容も記載できればあなたをアピールできる名刺となります。
- あなたが得意なこと
- 今までしてきた仕事・経験・体験したこと
- 資格・スキル
- 参加した勉強会やイベント
- 自信があること
WebライターやWebデザイナーの中には、私のように人と話すのが苦手という方も多いでしょう。そのような人におすすめなのが、自己開示です。自己開示をして相手からの共感を得ることができれば、それだけで仕事獲得に一歩近付けます。
ただし、共感を得るには成功話だけではなく挫折や苦労した内容を記載するのがおすすめです。
名刺の内容で行動喚起!最後の一押しをしてもらおう!
名刺の内容で
行動喚起を促そう!
何度も繰り返しますが、名刺は優秀な営業ツールです。つまり、優秀な営業マンと同じ。営業マンの仕事は、最後にお客様の背中を押して商材を売ることでしょう。
同様に、あなたの名刺に営業マンとして働いてもらう為には、あなたの名刺を見た後に行動を起こして貰わなければなりません。つまり、行動喚起です。
名刺交換をした方だけの特典などを記載することをおすすめします。具体的な例を挙げておきましょう。
行動喚起の例
- バナー作成1個無料
- 2000文字まで0.5円で記事作成
- お一人様1回限り○○します
- 初回のみ半額
- 名刺をご持参頂いた方のみ限定サービス
更に、『お問い合わせはこちら』と記載しておくことで反応を得ることにつながります。
フリーランスの名刺はこの内容で作ろう!
フリーランスの名刺
この内容で作ろう
今回はフリーランスの名刺に記載する内容について解説しました。ただし、本記事に記載した内容が必ずしも正解というわけではありません。
企業の名刺などではデザインがスッキリしていて見栄えが良いものが好まれます。フリーランスの名刺も見た目のインパクトも重要かもしれませんが、それだけでは仕事につなげることは難しいでしょう。
名刺に記載する内容としては、主に次の5つの項目がおすすめです。
ポイント
- キャッチコピー
- 顔写真
- 仕事の内容
- 自己開示
- 行動喚起
名刺の目的は、受け取った相手が価値を感じ、あなたに仕事を依頼するというもの。常に相手目線で内容を考えて作ってみてはいかがでしょうか。相手の共感を得るという点では、趣味や座右の銘なども記載しておくのも良いかもしれません。
裏面も利用して、メッセージ強めの名刺を作りましょう。中には2つ折りの名刺を作られる方もいらっしゃいます。また、1種類の名刺に拘る必要はありません。商材毎に違う名刺を作るのもおすすめです。「いろふり」に注文すると、10枚から作れるので、数種類の名刺を作ってみてはいかがでしょうか。
名刺はおしゃれなデザインじゃなくてもいいんです。
重要なことは、あなたの想いを伝えること!